知的財産権の種類は?

以上のように、知的財産に関する法律は多種多様に渡っており、整理すると以下の一覧表のとおりです。

 

知財戦略及びブランド戦略を策定するに当たっては、自社の業種や事業内容、今後の事業展開なども考慮し、これらの知的財産権をどのように取得していくのが適切であるのかを十分に検討し、実行していくことが非常に重要であるといえます。


【知的財産一覧表】

      

権利の種類

権利の内容

登録の可否

保護期間

保護態様

 特許権

(特許法)

 発明

技術のアイデア:自然法則を利用した技術的思想のうち高度なもの

出願から20

独占排他権の付与

 実用新案権

(実用新案法)

 考案

技術のアイデア:自然法則を利用した技術的思想であって、物品の形状・構造・組み合わせ

出願から10

 商標権

(商標法)

 商標

商品・サービスに使用するマーク:商品や役務に使用する識別標識であって、文字、図形、記号もしくは立体的形状もしくはこれらの結合またはこれらと色彩との結合

登録の日から10年(更新可能)

 意匠権

(意匠法)

 意匠

物品のデザイン:美的外観を有する物品の形状・模様・色彩

設定登録から20

 著作権

(著作権法)

 著作物

文芸・学術・美術・音楽・プログラムなどの思想・感情の創作的な表現

不要

創作時から死後50

(法人著作物は公表後50年、映画は公表後70

 回路配置利用権

(半導体集積回路の回路配置に関する法律)

 

半導体チップレイアウト:半導体集積回路の回路素子・導線の配置

登録の日から10

 育成者権

(種苗法)

植物新品種

区画性、均一性、安定性を備える農林水産植物の品種

登録の日から25年(果樹等の永年性植物は30年)

 商号

(会社法、商法)

 商号

他人が取引上自己を表示するために用いる名称

商号登記ある限り無期限

 営業秘密

(不正競争防止法)

 

ノウハウ、顧客リスト等:秘密管理性、有用性、非公知性を備えた営業秘密

不要

無期限

不正競争行為の取り締まりによる保護

 商品等表示

(不正競争防止法)

 

周知・著名表示、商品形態、ドメイン名、営業上の信用

不要

無期限

 


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